看護師のための検査項目講座

尿・糞便検査編03

臨床現場で働く看護師の悩みの1つに、外来や病棟などで検査を行う際、検査の内容について事前に十分理解することができないまま医師の補助を行う、ということがあります。これは看護師に求められる業務の多様化とスピード化の高まり、そして医学の急速な進歩によって新たな検査法が増えていることが関係しています。
しかし、よりよい医療を患者さんに提供するためには、看護師も検査について正しく理解することが必要であり、それは必ずや看護技術の向上につながっていくでしょう。しかし、そのために、多忙な日常業務の合間に厚い専門書をひもとき、検査内容をじっくり調べる時間を見つけるべきかといえば、これはあまり現実的とはいえません。
当サイトは多忙な日常業務の中で、簡単に知りたいことを調べることができるサイトとして開設しました。看護師の一助になれば幸いです。

尿細菌・尿培養
腎、尿管、尿道など感染症を起している場合に、原因となる細菌を探し出す検査。

【基準値】

陰性(-)

【目的】

  • ・尿以外のものが混入しないように、採取した尿は正常は無菌であり、尿中に細菌が存在する場合は疾患の疑い。
  • ・感染症の起因菌が特定できれば、感受性のある薬剤の投与が可能となる。

検査結果からわかること

  • ・尿中に細菌が認められない、陰性(-)なら正常。
  • ・細菌数が、男性なら中間尿で10(4/ml)以上、女性はカテーテル尿で10(4/ml)以上検出され、陽性(+)を示す場合は、細胞感染が示唆される。
  • ・発見される細胞は、大腸菌、ブドウ球菌、腸球菌、変形菌、セレチア、クレブシレア、緑膿菌、淋菌、結核菌など。
  • ・外来患者などでは大腸菌が多く見られる。
  • ・入院患者では緑膿菌やクレブシエラが多く見られる。
  • ・留置カテーテル挿入中では、セレチアが多く見られる。

異常値のしくみ

●主な疾患:

男性では前立腺炎、女性では膀胱炎が多い。

●そのほかの原因:

前立腺肥大、尿道炎、腎盂腎炎、淋病、腎結核、敗血症、糖尿病、通風、チフス、ワイル病など。

尿路感染症では、尿細菌とともに、尿沈渣での多数の白血球や上皮細胞を認める。

尿細菌・尿培養の検査は陽性だが、尿沈渣に異常がない場合は、採尿時に雑菌が混入した可能性が高い。

尿細胞診>>